菊地章弘

寄り添うことが、私の仕事

東に西に伺い、そこにいらっしゃる方に寄り添うことが、私の仕事だと思っております。

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訪問診療をやろうと思ったキッカケ

人生の主役は患者さん自身だと思っています。患者さんは具合が悪くなると病院を受診されますが、体調がつらい中、待ち時間が長いなど、ご苦労されているのを目の当たりにしてきました。
患者さんが自分らしく生活できる御自宅で治療を受ける、家族に囲まれながら息を引き取ることができる、そんなお手伝いをする人が地域にいてほしいという気持ちがありました。 結局、誰もいないのだったら、自分でやろうというのが今回の仕事を始めたきっかけです。

やる上で、躊躇したことや不安

躊躇はありませんでした。安定した職場を離れることで、家族に不安は与えましたが、この仕事の重要性を理解し納得してくれました。今では、私が励まされています。

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訪問診療をやろうと思った決め手

ご飯が食べられずに病院で点滴をしている、身の回りの世話をしてくれる家族がいない、末期癌等々の入院中の患者様から、再三「家に帰りたい」という言葉を頂いてきました。それに対応できない自分自身に不甲斐なさを覚え、今回の在宅医療という仕事を始めました。
また、専門医でないからという理由で多くの病院で受け入れを断られてきた末期肺癌の患者様を担当させて頂く事がありました。その患者様に「先生は消化器専門だから、あまり肺癌の患者さんは診療しないんだろ?患者にとっては消化器と呼吸器なんて、肉屋と魚屋みたいなものなんだわ。肉屋でも魚屋でもいいから、先生、最期まで診てくれよな。」と言われたことがありました。
その後、私の担当のもと、1ヶ月ほどで安らかに永眠されました。亡くなる2日前に御自宅で栗の甘露煮を夜通しで煮込んで私に渡してくれました。甘かったのか、しょっぱかったのかは覚えていません。ただ、安らかな死に顔だったのは覚えています。
医師というのは専門外という理由で受診を拒んではいけず、患者さんに寄り添っていく姿勢が重要だと深く感じた出来事でした。

この仕事をやっていて良かったと思うこと

この仕事の必要性、大切さを理解してくださる方々が集まり、
励まし、手伝ってくださることが心底嬉しく感じます。

ご利用者さんへの思い

まずはご連絡下さい。
お役に立てないかもしれませんが、東に西に伺います。
そこにいらっしゃる方に寄り添うことが、
私の仕事だと思っております。

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